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通勤ストレスがもたらす弊害
通勤ストレスを受け続ける事で、様々な弊害が生まれます。どういった弊害があるのか、詳しく見ていきましょう。
ホルモンの分泌に影響する
満員電車は立ちっぱなしで目的地まで行く事も少なくありません。心身のストレスは多大なもので、それによりコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールは副腎皮質ホルモンの1つで、代謝や免疫に関わります。生命維持に必要なホルモンですが、多過ぎても身体に悪影響を及ぼします。事実、うつ病の人はコルチゾールの量が多く、免疫を下げる作用もあるので、通勤ストレスは体調不良につながります。
注意が必要な人
ストレスが全くない人はいません。誰でも少なからずストレスを感じながら生活しています。そのため、過度なストレスを感じないように生きる事が大切です。通勤ストレスに関しては、利用している交通機関や時間によって大きく異なります。例えば、10分程度の通勤時間であれば、その間のストレスが強くてもそこまで弊害はありません。しかし、それが長時間になると心身に大きな影響を及ぼします。加えて、混雑度も関わってきます。特に注意が必要なのは、満員電車で1時間以上立ちっぱなしで通勤している人です。
通勤ストレスによる腹痛
通勤ストレスによる腹痛に悩まされている人も少なくないでしょう。症状の程度には個人差がありますが、長時間の通勤によって急な腹痛や下痢を引き起こす事があります。胃腸はストレスの影響を受けやすく、ストレス過多の人ほど腹痛になりやすいのです。この症状は特に男性に多いといわれており、市販薬も販売されています。電車やバスを利用している場合、次の駅まで降りられません。トイレに行くために降りたとしても、仕事に遅れる可能性があります。その結果、より強いストレスを感じてしまいます。
睡眠にも影響する
通勤ストレスによって、睡眠時間が減ってしまう恐れもあります。片道1時間の人と、片道10分の人では帰宅時間が50分違います。夕食や入浴、家事、明日の準備など、帰宅してからもやる事はたくさんありますが、その時間が十分に確保できないため、就寝する時間が遅くなってしまいます。また、ストレスが強い状態では睡眠の質が低下します。その結果、日中の集中力が落ち、仕事に悪影響が及ぶケースも少なくありません。脳の動きが鈍くなると新しい発想が生まれてこなくなり、やる気も下がってしまうでしょう。通勤時間が原因で仕事が上手くいかなくなってしまっては本末転倒です。そうならないよう、通勤ストレスに悩んでいる人は社宅のある職場に転職するなど、対策が必要です。